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雑然とした繁華街の大通りに面した店なのにそれを感じさせないアプローチ。引水の上に橋を連想させる小さなステップが洒落たアクセントになっています。
入り口にはお品書きが明示され会計の心配がありません。おまかせの寿司コースは4000円、6000円、8000円と良心的値段で嬉しい。ジャズの流れる店内はシンプルな内装で美しい。10人ほどのカウンター席と奥には8人ほどの個室があるそうです。カウンターのネタケースは埋め込み式で、職人の仕事がよく見えます。お口取りの後、おすすめのネタが1貫ずつ出されます。4000円のコースは握り7貫、巻きずし1本と茶碗蒸し、味噌汁、アイスクリームのデザート。職人さんの手さばきを見、大吟醸を飲みながらどんどん胃袋に入っていきます。7貫では少しものたりないので雲丹と炙った鱚(きす)を追加で注文しました。人気店のようで繁盛しており、割烹着を着た給仕さんが数人忙しく立ち回っています。店の玄関口には立派な錦鯉が泳ぎ、小さい堀が店の中まで流れており、トイレ前ではアクリルの床から鯉が泳ぐ姿を見ることができるなど、小民家風の店は案外洒落た作りとなっています。
メニューはさすがにとろろづくしとなっています。山芋の懐石や、とろろ料理を集めたとろろ御膳も魅力的ですがアラカルトで注文しました。
まずは、とろろめし(1029円)。自然薯はナガイモによるとろろと比べて粘り気が強く、しっかりと出し汁に溶いて供されます。
ご飯をおひつから少なめにお茶碗によそい、とろろを多めにかけます。その上に薬味をまぶして頂く。とても美味い。3杯4杯と頂きます。しかし最後には薬味がなくなり、ご飯ととろろだけで食べたら……絶品でした。私は薬味なしの方がより一層美味しいと思いました。自然薯の香り、ほのかな土の香り、口から鼻に抜けるときの香りは何かに似ている。そうだ、松茸だ。出汁はさらりとしていますが若干濃い目のしっかりした味付けです。
これは、長焼とろろ(1260円)。まるで鰻の蒲焼きのようですね。自然薯専門店ではよく見かける料理です。この店のは肉厚であっさりとした薄味でした。
これは、とろろ揚げ(840円)。自然薯は粘り気があるのでお餅のようになり、焼いたり揚げたりできます。磯辺巻きやおにぎりのようにも見えますね。塩をつけて食べます。美味しいです。キノコのてんぷらも付いてます。
